各蔵について

煉瓦蔵

建築年/ 大正 9 年(1920年)
構造 / 煉瓦蔵(小屋木造)瓦葺平屋建
面積 / 431.10㎡
用途 / モロミタンク貯蔵庫
基礎には地元、群馬県薮塚産の凝灰岩を使用しています。 煉瓦は日本煉瓦製造製が多く、道路側の外壁には、梅の花の刻印のある田中煉瓦製の焼過煉瓦も使用されています。 壁や軒先は、イギリス積み(長手だけの段と、小口だけの段とを一段おきに積む方式)で、柱の一部にはフランス積み(一段に長手と小口を交互に積む方式)も見られます。 有鄰館を象徴する蔵であり、本町通りに面していることから、町並み景観保全・創出の一翼を担う建物となっています。

味噌蔵

建築年/ 天保 14年(1843年)
構造 / 木造(土蔵)瓦葺平屋建
面積 / 149.74㎡
用途 / 味噌熟成(樽)貯蔵庫
隣接する醤油蔵よりも古く、仕込んだ味噌を樽詰めし、熟成貯蔵をするための蔵でした。 基礎は安山岩の独立基礎(蝋燭石)及び凝灰岩の地覆石です。 壁は土壁塗りで軸組は全て露出の真壁。天窓は南側に2か所、北側に1か所設けられています。 上部の和小屋組の梁は松材を使用しており、手斧で仕上げています。 奥の醤油蔵側の壁を取り払い、一つの空間としています。

醤油蔵

建築年/ 大正3年(1914年)以前
構造 / 木造(土蔵)瓦葺平屋建
面積 / 258.41㎡
用途 / 醤油熟成貯蔵庫・麹室
味噌蔵との間の4か所の部分の基礎には、安山岩が使用されておりその他の部分は、安山岩の盤石を並べた上に凝灰岩の布基礎です。壁の北面及び東面は土壁塗り、西面は下地漆喰塗の真壁です。 米麹の製造を行っていた北側の麹室部分には、かつて釜が設置されており、黒く煤けた煉瓦の壁が見られます。 天窓は南側に2か所、北側に1か所設けられています。 天井の小屋組(梁)は洋小屋組(キングポストトラス)です。

塩蔵

建築年/ 明治31年(1898年)以前
構造 / 木造(土蔵)瓦葺平屋建
面積 / 84.92㎡
用途 / 原料用塩貯蔵庫
矢野商店時代には、原材料用の塩貯蔵庫であり、内部に間仕切りを設け、その西側部分は休憩室としても使用されていました。現在 も内壁を設けて、塩蔵とは別部分としています。 壁の堅羽目板下部には、内部の剥落した土壁からの湿気によるシミが見られます。 東日本大震災では、建物が北側に傾斜したため、「 家起こし 」という方法で修繕し、内部は鉄骨で補強を行いました。

酒蔵前室

建築年/ 明治31年(1898年)
構造 / 木造(土蔵)瓦葺一部2階建
面積 / 64.25㎡ (1階のみ)
用途 / 酒仕込作業室 及び 備品倉庫
酒蔵と塩蔵が建てられた後、その間の場所に造られたため、南面の基礎は塩蔵からの連続であり、東面の壁は元々酒蔵の外壁であったものが、そのまま使用されています。 木造の和小屋組で、一部小屋裏の2階建てです。

酒蔵

建築年/ 明治23年(1890年)以前
構造 / 木造(土蔵)瓦葺2階建
面積 / 190.80㎡ (1階のみ)
用途 / 酒(樽詰め)貯蔵庫
基礎は安山岩の蝋燭石で、内部壁は土壁です。 酒樽の貯蔵庫として建てられ、その後は、小分けの酒の貯蔵庫として使用されていました。 2階建てで、蔵の中央部には6本の丸い独立柱があります。 手前に隣接する酒蔵前室との間の壁にある、両開きの漆喰戸の上部と左側では、当時の漆喰施工方法が分かります。

桐生市有鄰館

住所
376-0031
桐生市本町2-6-32